カードは、巡礼の盤において意味を持つ神託のしるしです。
とくに、カード左上に刻まれた「属性のしるし」は、そのときの流れの性質や、進むべき方角を示します。
また、カード上部中央、月齢の下に記された「行いの兆し」は、あなたと気になる人の歩みや関係の動きに影響を与えます。
そこにはすでに、選ぶべき行いのヒントが静かに示されています。
巡礼の旅は、大津の地より静かに始まります。
あなたと気になる人は、まず心に願いを込めて一枚のカードを引きます。そのカードは、その日の歩みにおける行いの指針となり、どのような流れの中にあるのかを示します。
つづいて、一度サイコロを振り、その出目によって歩みの長さが定められ、その日の移動の距離が決まります。
こうして、カードが示す意味と歩みが重なり合い、巡礼の旅は静かに動き出します。
巡礼は、琵琶湖をめぐる道をたどることで進み、サイコロを振って歩みを進めるたびに、目には見えぬ“徳”がひとつずつ積み重ねられていきます。
その徳は、あなただけでなく、ともに巡礼を歩む相手にも同じように積み重なり、ふたりのあいだに流れる縁を、静かに整えていきます。
その一歩一歩は偶然のようでいて、水神の流れに沿った、意味ある進み。
どうか、そのはじまりを大切に受け取ってください。

カードに記された「属性のしるし」は、それぞれが異なる方角を示す導きの印です。
巡礼の途中でカードを引いたとき、その印は、あなたや気になる人にとっての吉方を示します。
このしるしは八つの流れに分かれ、それぞれに対応する方位を持っています。
「愛」は北
「権」は北西
「財」は東
「死」は北東
「過去」は南
「未来」は東南
「静」は西
「動」は南西
これらは、水神が定めた巡りの方角であり、そのときの流れに応じて、進むべき向きを映し出します。
巡礼の道には分岐が存在し、進む方向に迷いが生じる場面があります。その際は、カードが示す方角に最も近い分岐が選ばれ、その方向へと歩みが進められます。
この導きにより、巡礼の進行は偶然ではなく、その時々の流れに沿ったかたちで定められていきます。
巡礼中のあなたや気になる人の歩みは、カードに記された「行いの兆し」によって変化します。
この力は、巡礼の進み方に直接影響を与え、そのときの流れを具体的なかたちとして表します。
――「進む」
通常の歩みに加え、さらに一歩先へ進みます。
――「戻る」
進む歩みが一歩分抑えられ、通常より少ない歩みとなります。
――「休め」
歩みは進まず、その場にとどまります。
――「交代」
もっとも離れている巡礼者と位置が入れ替わります。
――「挑戦」
さらにもう一度、歩みを進める機会が与えられます。
――「初心」
巡礼の起点である「大津」へと戻ります。
巡礼の道には、通常の歩みとは異なる、特別な徳が授けられる節目が存在します。
湖の北に浮かぶ聖なる地――竹生島。
この地に辿り着いたとき、巡礼者には水神の加護がより強く働き、特別な徳がひとつ、深く積み重ねられます。
また、巡礼の途中で、すでに誰かが留まっているマスへと歩みが重なったとき。その出会いもまた、ただの偶然ではなく、縁が交わる瞬間。
互いに巡礼を歩む者同士が出会うことで、特別な徳が授けられます。
さらに、その巡礼者との関係によって、出会いのかたちは異なり、それぞれに応じた特別な演出が現れます。
ただし、巡礼のはじまりである大津の地において
旅の開始時に巡礼者同士が同じマスにいる場合
またはカードの力によって「初心」が現れ再び大津へと戻ったときには、この出会いによる特別な徳は発生しません。
それは、はじまりの地がまだ巡りの中にない、“準えられた場”であるため。
巡礼の道の中でこそ、出会いは意味を持ち、徳として結ばれていくのです。
どうか、その巡りと縁を大切に受け取ってください。
巡礼の道では、あなたも気になる人も、一日ごとに一枚ずつカードを引いていきます。
巡礼は、すべてのカードを引き終えても終わることはありません。その時点で、カードは再びひとつに集められ、混ぜ直され、新たな巡りとして次の流れが始まります。
巡礼中に使用されるカードは、あらかじめよく混ぜられた一つの山として用意され、そこから順に一枚ずつ引かれていきます。
そのため、一度引いたカードは、その巡りの中では再び現れることはありません。
すべてのカードを引き終えたときにのみ、カードは再び混ざり、新たな山として整えられます。
こうして巡礼は、終わることなく続きながら、巡りごとに異なる流れと導きを映し出していきます。
同じ道を歩んでいるようでいて、その一歩一歩は、常に新しい意味を持っているのです。